中学校で写真の講座

中学生の皆さんに写真の撮り方を教える機会をいただき、山鹿中学校へ行ってまいりました。

今回行われたのは「街のおすすめポイントや通学路の危険箇所をインターネット上の地図に作成する」という行事。

まず生徒の皆さんはタブレットを持って街に出て、写真を撮影します。
そして位置情報とともにコメントを書き込み、専用のアプリに投稿するという流れ。

今回は「タブレットで写真を撮影するためのアドバイスを」とのことでお声かけいただきました。

伝わる写真

短い時間での講義でしたので、ポイントを2つに絞ってお伝えしました。
単純ですが「どうしたら伝わるか」を考えながら撮影することになるポイントです。

アプリ開発の方から後でお聞きしたのですが、写真についての講義があるとないでは、写真の出来が大きく違ったとのこと。

工夫して撮影してくれた子どもたちに、嬉しく思いました。

自由な目で

打ち合わせの際に私がこだわったのは
「最初に正解らしきものを提示しない」ように気をつけること。

たった数分の講義で大げさかもしれませんが、こだわりたかったポイントです。

スタジオ時代に、徹底的に叩き込まれた「不正解」の呪いから未だに抜けきれない不自由さ。
自由でいられた大学での4年間がなければ、大変だったと思います。

最初の最初はとにかく、広々とした縛りのない、自由な目で世界を表現してほしい。

写真をお伝えしていく立場になって、あらためて大切に思うことです。

100で埋めない

わたしも撮影に同行させてもらいましたが、子どもたちに伝えるのは少しの言葉だけで十分でした。

短い時間での講義がかえって良かったみたいです。

つい100のことを提示したくなってしまうのですが、、
30をお伝えして、残り70を自由に表現してもらう。

そんな余白を残した伝え方について、思い巡らした一日でした。

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