両親の供養 お彼岸に寄せて

3/20(水)春分の日
光柳院でお彼岸の供養会が行われました。

風のとても強い、清らかな空気の朝でした。

建立したばかりの護摩堂にて、撮影を担当させていただきました。

お彼岸の供養

お彼岸の期間は3月17日〜23日。
中日の20日が春分の日です。

太陽が真東から登り真西に沈む、昼夜の長さが同じとなる日です。
この時期には2つの世界の距離が最も近くなると考えられています。

写真は彼岸の中日である春分の日に、先祖供養の法要を合同で行いました様子です。

両親の先祖供養

光柳院のご住職にお会いし、初めてご祈願をお願いしたのが8年ほど前でした。
両親の供養をしていただいたのがはじまりです。

小さな小さなお膳に手作りのお料理を一つずつ盛り、手を合わせることからはじまりました。

以来、毎年お彼岸にお盆にと、先祖供養をするようになりました。

残りの人生を

春分の日の2日前、ちょうど彼岸に入った朝に、母の夢をみました。
久しぶりのことでした。

夢のなかで母は生きていて「あぁお母さん生きていて良かった」といつも夢のなかのわたしは思い、目覚めます。

早いもので、もう母の年を越してしまいました。
同時に残りの人生について、思い馳せる歳になったようです。

10年かけて手にしたいもの

光柳院住職のお師僧であられる先生の、心に響いた言葉がありました。

人は10年あればどんなことも(年齢に関係なく新しくはじめたことだとしても)ものにすることができる。

残りの人生の10年をかけて、何をするのか。
したいのか。

つい最近はじめようと準備していたことがありましたが、10年かけて手にしたいかと問われれば、そうではないと心が言います。

代わりに10年、それ以上かけてもみてみたい景色が、少しずつ分かりはじめています。

人生で手にしたい2つ目のこと

写真をはじめて独立するまでに、ちょうど10年の月日を過ごしました。
(大学で、集英社スタジオで、恩師の元で、学ぶ機会を与えていただいた10年でした。)

今日まで本当に、たくさんの方々に支えられ、助けられ生きてきました。

10年の間に、惜しみなく教えていただいた数々のこと。
生きてきた中で助けられた、数えきれないほどたくさんのこと。

ダライ・ラマは、人間の本性は利他主義であると言いました。

40代も半ばにさしかかった今、10年後にもう一つ手にできることがあるとしたら。
そのことを通して、できることがあるとしたら。

まだ何も知らない、スタート地点にもいない。
でもこれから学んでいくことができる。
それは純粋な喜びのように感じます。

そんなことに想いを馳せた春のお彼岸でした。

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